高収入な一方、体力面や精神面で辛いことも多いパチンコ業界。
「いつかはほかの業界に転職したい…」そう考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、パチンコ業界からの転職は不利なのかについて解説していきます。
また、
- そもそもパチンコ屋は転職すべきなのか
- パチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由
- パチンコ屋の転職が難しい・不利と考えられている理由
- 30代以降のパチンコ業界からの転職は特に不利となる理由
- パチンコ屋からの転職が不利になりにくい業種・業界
- パチンコ業界からの転職を不利にしないために、アピールしたいスキル
といったことについても解説します。
パチンコ業界から転職をしようと考えている方やパチンコ求人を探している方は、ぜひご覧ください。
目次
パチンコ屋は転職すべき?
では、そもそもパチンコ屋の店員は転職するべきなのでしょうか。
パチンコ屋は給料が高いため、ずっとここで働き続けるという選択肢を視野に入れている人も多いでしょう。
しかし、パチンコ屋で一生働くのはさまざまな面でリスクがあるのです。
事実、パチンコは離職率も高い業界。
「いつかは転職したい」と思っている方は少なくありません。
パチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由
ずっと働き続けるのが難しい理由は、具体的に以下のようなものが挙げられます。
パチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由1:お客さんのタバコによって受動喫煙になってしまうから
パチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由の1つ目は、「お客さんのタバコによって受動喫煙になってしまうから」です。
パチンコ屋は喫煙が可能なため、店内には常にタバコの煙が充満しています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、タバコは本人が吸う主流煙より周りが吸う副流煙の方が有害成分を多く含んでいます。
つまりパチンコ屋で働いている間は、有害な副流煙をずっと吸い込んでいるということになります。
たとえ喫煙者でなくとも、パチンコ屋で働き続ける以上タバコによるリスクを背負い続けることになってしまうのです。
パチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由2:耳がダメージを受けるから
続いてのパチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由は、「耳がダメージを受けるから」です。
パチンコ屋で働いていると、耳が悪くなりやすいというリスクがあります。
店内に流れている激しいBGMが主な原因と考えられやすいですが、それだけではありません。
パチンコ屋では、スタッフ同士の円滑なコミュニケーションのためにインカムが用いられます。
これは、片耳だけのイヤホンのようなものです。
インカムでは、スタッフによる業務連絡が常に流れています。
中にはかなり大きな声で喋るスタッフもおり、それをイヤホン越しに聞くことで耳に負担がかかるのです。
パチンコ屋は大音量のBGMが鳴っているため、インカムの音を大きめに設定している方も多くいます。
そのため、インカムからもダメージを受けるという悪循環に陥っているのです。
この環境の中で長時間働き続けると、耳に深刻なダメージが与えられます。
その結果耳が痛くなる・難聴に近い状態になるなど、身体的な悪影響を受けてしまうのです。
正社員として数年〜数十年働くことを考えると、その被害はさらに重いものとなるでしょう。
パチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由3:玉を運ぶのには体力を要するから
続いてのパチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由は、「玉を運ぶのには体力を要するから」です。
パチンコ業界では、力仕事を任せられることも多々あります。
特に重いパチンコ玉を運ぶ作業では、足腰にかなりの負担がかかるでしょう。
若いうちは元気に働くことができますが、30代・40代ともなると、体を痛めてしまったりスムーズに運ぶことができなくなってきたりしてしまいます。
「最近体力が衰えて、力仕事がきつくなってきた…」と感じる方は、パチンコ業界でずっとやっていくのは難しいかもしれません。
パチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由4:働く時間帯が不安定で健康を害しやすいから
続いてのパチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由は、「働く時間帯が不安定で健康を害しやすいから」です。
パチンコ店の性質上、パチンコ業界での労働は働く時間帯が安定しないことも多いです。
休日に出勤させられることでプライベートな時間を奪われたり、長い時間にわたって拘束されたり、深夜の勤務となったりすることも多々あるでしょう。
特に深夜勤務は、人間の健康維持に最も重要な要素である睡眠の時間を削られる要素。
夜中にまでわたる業務は、歳を取れば取るほど体力的に消耗してしまうことでしょう。
パチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由5:パチンコ業界が衰退しつつあるから
続いてのパチンコ業界で一生働き続けるのが難しい理由は、「パチンコ業界が衰退しつつあるから」です。
パチンコ業界の給料が高いのはたしかな事実。
しかし、パチンコ業界全体は衰退の危機にあります。
パチンコ店の売り上げは年々減少傾向あり、お客さんの数も減ってきているのです。
ここには、若者のパチンコ離れ・パチンコ業界の規制強化といったさまざまな要因が考えられます。
金回りのいいイメージのあるパチンコ業界ですが、ユーザー数や売り上げが落ちてきていることはデータから見ても明らかです。
「歳を取ってからのリストラ」のようなリスクを避けたい人にとって、この点は致命的な現状かもしれません。
パチンコ屋の転職が難しい・不利と考えられている理由
前述のように、長年働く場所としてはさまざまなデメリットやリスクを持っているパチンコ業界。
しかし、パチンコ業界からの転職はほかの業界よりも不利であるとされることも多いのです。
ここからは、パチンコ業界からの転職が難しい・不利である理由を解説していきます。
パチンコ業界からの転職が不利な理由1:世間的な印象が悪いから
パチンコ業界からの転職が不利である理由の1つ目は、「世間的な印象が悪いから」です。
パチンコ屋の世間からのイメージはあまりよくありません。
メディアでは、パチンコ依存がきっかけとなった悲しい事件や借金苦のニュースも日々報道されます。
そういったものも重なり、「パチンコ屋で働いていた」というだけで偏見を持たれることも少なくありません。
- なんとなく怖い・怪しい
- 学歴が低い
- お金にだらしない
- スキルがない
- 信用できない
こういったネガティブな印象を持たれてしまうことがあるのも事実です。
そのため、はじめの書類選考の時点で落とされることも多くあります。
パチンコ業界からの転職が不利な理由2:専門的なスキルが身に付かないから
続いてのパチンコ業界からの転職が不利である理由は、「専門的なスキルが身に付かないから」です。
一般的に、技術力を要する専門スキルを持っている方が転職はしやすいもの。
しかしパチンコ屋は専門職ではないため、働いていても専門的なスキルを身につけることができません。
「パチンコ屋は接客業。だから、専門職ではなく接客業に就けばいいのでは」と思われる方もいるでしょう。
しかし、パチンコ屋は一般的な接客業ともまた少し違っています。
多くの接客業では、お客さんに対する丁寧な対応が求められます。
言葉遣いや態度、具体的な対応の仕方などをしっかりと覚える必要があるのです。
一方、パチンコ屋においてそういったものはほとんど必要ありません。
パチンコ屋の店員はお客さんと会話をすることが少ないからです。
お客さんはパチンコやスロットを打ちにきているため、店員と話すことはほぼありません。
そもそも話したくても店内が騒がしいため、トラブル発生時など緊急の際にしか話さないものです。
そう言ったこともあり、一般的な接客業に必要な接客技術も身につけられていないことがほとんどです。
売り上げアップのための施策を考えたり、店員のマネジメントを行ったりする店長・主任クラスであればまた話は変わってきます。
しかしホールでの勤務を行っている場合、そういったスキルも身に付かず、不採用となってしまうことも多くあります。
パチンコ業界からの転職が不利な理由3:パチンコ屋は給料が良いから
続いてのパチンコ業界からの転職が不利である理由は、「パチンコ屋は給料が良いから」です。
こちらは、採用担当ではなく自分側の理由になります。
パチンコ業界は、一般的な業界よりも給料が高い傾向にあります。
そのため、他の業界に転職することで多くの場合給料が落ちてしまうのです。
お金のために働いている以上、給料は落としたくないもの。
パチンコ業界での高い収入がちらついて、なかなか転職先を決められない方も少なくはありません。
30代以降のパチンコ業界からの転職は特に不利となる
ここまで、パチンコ業界からの転職が不利である理由を解説していきました。
上記の理由で20代でもなかなか就職先を見つけられないのが現状ですが、30代以降となるとその不利さはさらに高まります。
パチンコ業界に限らず、一般的には20代であれば中途でも未経験を受け入れてもらえることは多々あります。
しかし30代以降の転職となると、今までの経験を活かしてくれる人材が求められるようになります。
そのため、20代よりも求人の幅はさらに狭まることを覚悟する必要があります。
パチンコ屋やどんな業種なら転職が不利になりにくい?
何かと転職が不利になりやすいパチンコ屋。
では、どんな業種であれば不利になりにくいのでしょうか。
パチンコ屋からの転職が不利になりにくい業種・業界1:パチンコ業界
パチンコ業界からの転職が不利になりにくい業種の1つ目は、「パチンコ業界」です。
先ほど「パチンコ業界はイメージがあまりよくない」という話をしましたが、唯一その偏見を立ち切れる業界があります。
それが、同じパチンコ業界です。
パチンコ業界で働いている人は、当然ながら同業種から来た人に偏見を持つことはありません。
そのため、「イメージが悪くて不採用」ということにはならずに済みます。
ただし、「パチンコ業界から離れたい」という理由で転職しているのであれば同業種への転職は意味がありません。
「今のお店自体にストレスを感じている」などの理由を持って転職される方は、同業種への転職を考えてみても良いかもしれませんね。
パチンコ屋からの転職が不利になりにくい業種・業界2:店舗責任者という経験が活かせる業種
続いてのパチンコ業界からの転職が不利になりにくい業種は、「店舗責任者という経験が活かせる業種」です。
特に30代以降のパチンコ店員の方は、店舗の責任者や管理者といった責任の大きい仕事を任せられている方も多いでしょう。
そういった立場についている場合、店舗管理のスキルを持っていると言えます。
その経験を上手くアピールできれば、アミューズメント施設や飲食店等の管理者を目指せるかもしれません。
パチンコ屋からの転職が不利になりにくい業種・業界3:未経験者を積極的に採用している業界
続いてのパチンコ業界からの転職が不利になりにくい業種は、「未経験者を積極的に採用している業界」です。
一般的に、中途採用では即戦力が求められます。
そのため、多くの中途求人が経験者を求めているのは事実です。
しかし、転職サイトを見ていると未経験者を積極的に採用している会社もまれに存在します。
中には、30代以降の未経験者であってもOKな求人もあります。
30代以降の未経験でも入りやすい業界・仕事は、
- 小売店
- 飲食店
- 運送業
- 倉庫・物流
などが挙げられます。
入りやすいのには、以下のような理由があります。
- 人手がとにかく足りていないから
- ブラック企業であることが多く、離職者が後を立たないから
- 専門性が低いため、スキルを要さないから
30代以降のパチンコ屋からの転職を考えている方は、こういった業界を中心に見ていくと良いでしょう。
パチンコ業界からの転職を不利にしないために、アピールしたいスキル
パチンコ業界からの転職は何かと不利になりやすいもの。
だからこそ、転職の際には採用担当を見返せるような強いアピールポイントを持っておく必要があります。
ここからは、パチンコ業界で働いていた方が特にアピールしていきたいスキルを解説していきます。
パチンコ業界からの転職を不利にしないスキル1:接客経験・クレーム対応力
パチンコ業界からの転職を不利にしないスキル1つ目は、「接客経験・クレーム対応力」です。
先ほどの通り、パチンコ屋の接客はやや特殊です。
そのため「丁寧な接客態度」といった面をアピールするのは難しいかもしれませんが、代わりに高いアピール材料があります。
それは、クレーム対応の経験。
パチンコ屋に来るお客さんの中には、かなり態度の悪い方もいます。
そういった客にクレームをつけられた場合でも、しっかりとした対応を行う必要があります。
また、パチンコ屋のお客さんの気分はパチンコの結果によって決まります。
そのため、結果が良好でないお客さん理不尽なクレームをつけられることも少なくないでしょう。
そういった精神的負荷の高いクレーム対応を行った経験は、他の接客業・サービス業でも活かすことが可能です。
パチンコ業界からの転職を不利にしないスキル2:体力や精神力の強さ
続いてのパチンコ業界からの転職を不利にしないスキルは、「体力や精神力の強さ」です。
パチンコ屋での労働は劣悪な環境下になることも多く、そのイメージはパチンコに触れたことのない人でも持っています。
だからこそ、そういった環境で働いてきたことは強みにもなるのです。
パチンコ屋の中は常に騒がしい音楽が流れており、人によっては大きなストレスとなります。
さらにほとんどの場合喫煙可能なため、お客さんからの受動喫煙を受けながら働いています。
また、深夜の残業や休日出勤、長時間の労働を行うことも少なくありません。
重いパチンコ玉を持って運ぶような力仕事もあります。
こういった環境下で働いた経験は、体力のいる仕事や劣悪な環境での仕事がメインとなる業種で活かすことができるでしょう。
パチンコ業界からの転職を不利にしないスキル3:売り上げアップにつなげるための試行錯誤を行うスキル
続いてのパチンコ業界からの転職を不利にしないスキルは、「売り上げアップにつなげるための試行錯誤を行うスキル」です。
出玉の調整や装飾の変更、接客力の強化、設備の見直しなど…売り上げアップを目指すために施策を打ったことがある場合、その努力は立派なアピールポイントとなります。
利益を出すために日頃から試行錯誤をしている方は、その経験をアピールしてみると良いでしょう。
パチンコ業界からの転職を不利にしないスキル4:店舗管理者としての経験
続いてのパチンコ業界からの転職を不利にしないスキルは、「店舗管理者としての経験」です。
店舗管理者のように大きな立場を経験している場合、それは強いアピールポイントになり得ます。
先ほどのように、売り上げを伸ばすための施策を行った経験や、スタッフの育成・指導経験といったさまざまなマネジメントスキルを積極的にアピールしていきましょう。
「パチンコ業界からの転職は不利か」のまとめ
この記事では、「パチンコ業界からの転職は不利であるか」について解説してきました。
パチンコ業界で働いていると、受動喫煙や深夜の残業、難聴のリスク、力仕事による身体的苦痛など、体力面や精神面でダメージを受けることも多くあります。
またパチンコ業界自体も衰退傾向にあるため、不安を感じたら転職することをおすすめします。
しかし、パチンコ業界からの転職は「世間的なイメージがあまり良くない」「専門的なスキルが身についていない」などの理由から不利となることも多いです。
30代以降であれば、その傾向は特に強いとされています。
しかし、「同じパチンコ業界」「店舗責任者の経験が活かせる業界」「未経験者を積極的に採用している業界」であれば採用してもらえる確率はアップします。
また、パチンコ業界では専門的なスキルが身につきにくいとお話しましたが、そんな中でもアピールしやすいスキルについても解説しました。
具体的には、「接客経験・クレーム対応力」「体力や精神力の強さ」「売り上げアップにつなげるための試行錯誤を行うスキル」「店舗管理者としての経験」といったものが挙げられます。
パチンコ屋からの転職は決して簡単ではないですが、完全に道が閉ざされているわけではありません。
転職する業界を厳選し、うまく経験をアピールできれば、ホワイトな業界に転職することも十分に可能です。
この記事を参考に、パチンコ業界からの転職を成功させてみてくださいね。
<おすすめ記事>
【必見!パチンコ業界へ転職を考えている人】年末年始の休暇はどれくらいか解説
職種別に人気エリアから探す
こだわりの条件で探す
仕事術、トレンド記事も随時更新!
お役立ちコンテンツ
仕事術、トレンド記事も随時更新!