パチンコ・パチスロの参加人口は、1990年代半ばをピークに年々減少傾向にあり、『レジャー白書2021』(出典:公益財団法人 日本生産性本部)によると、2020年のパチンコ・パチスロ参加人口は、2019年の890万人から180万人減り710万人となっています。少なくなっている既存ユーザーにいかに自店舗に足を運んでもらうか、つまりお店のファンになってもらえるかが今後の鍵となってきます。今回はユーザー視点から「あると嬉しいパチンコ屋さんのちょっとしたサービス」を5つご紹介させていただきます。
①台清掃をこまめに行ってくれる
コロナ禍ということもあり、ここは外せない項目になってきます。【空き台になってから即清掃→清掃済の目印を配置→台解放】ここまでをスピーディに行うことで、お客さまは待つことなく安心して遊戯を楽しむことができます。この中でも特に気をつけたいのが「清掃済みの目印」です。最近ではデータカウンターに反映されるものもありますが、お客様の目線の高さになったとき、店内や台のカラフルな装飾に「清掃済み」の目印が溶け込みすぎてませんでしょうか。実際にPOPなどを配置した際に分かりにくくならないように、パッと見てすぐわかるようなデザインの目印を作成しましょう。目立つおすすめの配色としては、「赤背景に白文字」「黒背景に白or黄文字」「オレンジ背景に黄色文字」「紺背景に白文字」などがありますが、清潔なイメージを持たせる効果は水色や白にありますので、「水色に近い青背景に白文字」がベストかと思われます。
②スタッフの動きが機敏
「あると嬉しいサービス」という括りではないかもしれませんが、スタッフが迅速丁寧に対応してくれるというのもユーザーとしては嬉しいものです。自動計測の店舗も多くなった昨今ですが、ドル箱交換スタイルのお店もまだまだございます。ドル箱の玉が満杯になり呼び出しボタンを押しても、スタッフが全然来てくれない。ユーザーとしては遊戯に集中できずあまり気分がいいものではありませんね!おつかいなどのちょっとした対応でも機敏に対応することで、「自分のために迅速に対応してくれた」と見てくれるユーザーも多くいらっしゃりますので、一つ一つの対応に迅速・丁寧を心がけてみましょう。
③トイレが常に清潔
地味ですが実はすごく重要な項目です。そして、ユーザーにとっても嬉しいサービスになりますが、お店にとても非常に重要なサービスのアピールポイントとなります。もちろん既存ユーザーに対してになりますが、実は過去のユーザーの掘り起こしとしての効果も大いに期待できます!
外出中、ふとトイレに行きたくなった。そんな時どこでトイレを借りたくなりますか?実はランキングがあるんです!
第1位:スーパー・百貨店 68.1%
第2位:駅 59.6%
第3位:コンビニ 56.8%
第4位:図書館・市役所 43.1%
第5位:公園などの公衆トイレ 39.4%
第6位:ホテル 38.0%
第7位:病院 27.6%
第8位:パチンコ店 22.4%
第9位:オフィスビル 17.5%
第10位:ガソリンスタンド 16.6%
パチンコ店自体はランキング8位となっていますが、コロナ禍の現在で考えたらいかがでしょうか。大型のスーパーや百貨店、図書館・市役所やホテルは地域に必ずあるとは限りませんし、コンビニや小型のスーパーはコロナ禍を機に貸し出しを停止している場合もあります。駅や公園は清潔面で少々不安があり、病院はこの情勢で容易に入ることに抵抗がある方もいらっしゃります。そんな中、「定期的に清掃が入るから清潔感は約束されている」「地域の目立つ位置にある」「郊外の場合は車も無料で停められる」・・・「だからパチンコ屋さんでトイレは借りよう」このようなことを即座に思いつく方々がいらっしゃります。そうです、かつてのユーザーなのです!トイレをきれいにし、かつてのユーザー含め地域の方々に使っていただくことで、目的は違えど来店を促すことができ「今このような台が入っているよ」「このようなサービスをしているよ」といったアピールすることができます。もちろん、実践することで必ずしもユーザーが増える訳ではありませんが、広告費を打たずに店舗状況をアピールできることを考えると、安価でできる絶大なポイントでもあります。
④お店独自の台情報がある
昨今のパチスロ台は有利区間など、ライトユーザーからすると分かりにくい仕組みが多くなり、気軽に挑戦するには少々ハードルが高くなっている状態で、それがパチンコやパチスロを敬遠する一つの原因となっています。またパチンコ台で特に顕著ですが、筐体自体派手なものも多くなり、既存ユーザーでもどこのボタンを押したらどうなるのか、ある程度触らないとわからないものが多くなっています。これはある意味初心者泣かせと言えます。そこでライトユーザーや初心者向けに、ホールオリジナルのPOPなどを用意してみましょう。お役立ちツールとして活躍すること間違いなしです。既存ユーザーが減っている以上、新規ユーザーをつけ、ライトユーザーを離さない取り組みは、ホールにとって生命線となるのは間違いありません。
⑤スタッフとのコミュニケーションが楽しい
パチンコ・パチスロユーザーが【遊ぶお店を選ぶ基準】として、実は「家から近いから」という理由はベスト3に入ります。この理由が上位に入るということは、ユーザーの一部は勝ち負けよりも、【楽しく遊びたい】【自分のペースで楽しみたい】【楽しく時間をつぶしたい】と思っている層が多いということで、またそういう層は家から近いゆえに常連になりやすいということになります。このようなユーザーは、「楽しかった」という結果に一番の喜びを感じますので、スタッフとの楽しく良質なコミュニケーションが発生することで、「またこのホールに行こう」という気持ちになり再来店のアシストになります。具体的には、レシートをお渡しする際に「絶好調でしたね!おめでとうございます!」や、「新台どうでしたか?私も休日打ちたいと思ってるんで感想聞きたいです」など、業務に支障が発生しない程度にコミュニケーションをとってみましょう。特にご年配の方は、パチンコ仲間との交流やスタッフとの会話を楽しみに来店されている方も多くみられますので、コミュニケーションは常連様ほど極力とっていくようにしましょう。お客様がお店を育てると同時に、お店がお客様を育てますので、見ていて明るく楽しそうなホールは、スタッフも生き生きしており、客層も良質なことが多いです。
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