パチンコ店は短いスパンで新台を続々と入れ替えています。
話題性はもちろんのこと、ユーザーにとって期待できる魅力があることが考えられます。
ここではパチンコの新台に関わる豆知識・常識などを紹介していきます。
目次
なぜパチンコ店は新台の入れ替えを行うのか
パチンコの台は新旧関係なく大当たり確率は同じに設定されています。
それでもなぜ新台が次々と入れ替えられていくのかにはカラクリがあります。
集客力を上げるため
パチンコ店が新台を導入する目的の1つとして「集客力を上げる」といったことが挙げられます。
新台を導入した日は、イベントを開催しているお店も多くとても賑やかです。
新しい演出が見られるので、普段から通っている人も新規性を求めて訪れることが期待できるからです。
また好きなアニメやマンガといった好きなコンテンツが使われた新台であればなおさらです。
パチンコを含めた遊技関係の広告宣伝は厳しくなる傾向があるため、以前と同様の宣伝を行うことができなくなりました。
このため、新台は集客のための宣伝ツールとしてもとても重要な役割を持っています。
低稼働台を撤去するため
低稼働台となってしまった台も導入当初は「新台」でした。
新台であっても時間が経過するにしたがって人気も落ちて稼働も落ちるものです。
台によっては1日に1回も稼働したことがない台なども存在します。
人気のない台が多いと、それだけでもお客さんが減ってしまう要因となるため、パチンコ店は新台に入れ替えます。
パチンコ店の利益確保
当たり前のことではありますが、パチンコ店も利益を出さないと営業していけません。
本当は低稼働台=旧台でも十分な利益が確保できればいいのですが、次第に飽きられてしまうため稼働が少ない台では利益も得にくくなってしまいます。
新台は一般的に稼働率が高くなるため、売り上げも高くなり利益が期待できるという事です。
新台はユーザーからのニーズも高いので、導入コストを支払ってでも新台を入れ替えて利益を得るという戦略がパチンコ店の考え方です。
パチンコ業界の市場規模自体は長期減少の傾向をたどっていますが、新台の導入数自体は増えていることが背景にあるのは以上のような理由があると考えていいでしょう。
パチンコの新台は当たりやすい?
パチンコの新台がユーザーに人気が高い理由の1つとして「当たりやすい=玉が出やすい」と思われているという事です。
実はこれにもカラクリがあって、「スタート回数」というものが関わってきます。
そのため新台の導入してすぐの段階は良く回るため、当たりやすいと感じるのが仕組みです。
これにより、ユーザーからは「優良店」という印象を持ってもらうことを目的としています。
回転数を調整することで、お客さんへの還元と利益の回収をバランスよく行っています。
パチンコの新台の値段は?
機種などによってもまちまちですが、大体1台20万円~25万円くらいが相場となっています。
しかしギミックが複雑なものや演出技術が高いものはこれ以上の価格になることもしばしばです。
そのため、1BOX単位・1シマ導入するとなると、数百万円になることもめずらしくありません。
この導入費用は誰が負担することになるか…それはお客さんです。
もし稼働効率が良い店であれば、店舗全体の利益が増えるためお客さん1人の負担額(負ける金額)は少なくて済みます。
そのために稼働の良い台を効率よく入れて、無駄な新台を買わないというコストカットもパチンコ店では重要な課題となっています。
パチンコの新台導入の決定は誰が決めてる?
基本的に新台導入の詳しい決定権は「本部」が決めています。
店長やエリアマネージャーが決めることもありますが、大抵は中古台です。
もちろん会社によって考え方は様々で、店舗責任者に一任させているところもあります。
そういう場合は本部直営店である場合が多いです。
パチンコの新台の入れ替えは店長・責任者の腕の見せ所
パチンコの新台は何をどれくらい入れるのかという判断は、責任者・店長のセンスや知識によってしまうところが大きいです。
競合店の導入状況や市場ニーズなどを参考に、独自の導入構成でいくのか、台数もどれくらいにするのかといった総合的な部分で見極めます。
そのためには利益計算のほかにも様々な分析計算が出来ないといけません。
パチンコの新台の導入効果はどれくらい?
タイミングや店舗の立地・元々の売上高によっても異なりますが、多くの台を入れなかったとしても、通常よりも1.2~1.5倍稼働は上がる傾向にあります。
そのため、端的に集客を目的とするなら新台の入れ替えが手っ取り早いです。
規制以前は、イベント広告を出して集客目的の宣伝を行うことが可能でした。
しかし広告規制などが厳しくなっている昨今は、パチンコ店は新台入れ替え以外に広告宣伝やチラシの配布ができません。
そのため、その代わりになるものが新台の入荷という手段に繋がり導入件数や頻度の増加にもつながっています。
新台導入台数や速度が重要
パチンコの広告の中に「地域最大設置台数」や「最速導入店舗」といった文言を見たことはないでしょうか。
これは人気の機種は少数だったとしても、1日でも早く設置することでより良い稼働結果が得られるからです。
そのため、競合店とは常に導入台数や速度に関してとても敏感です。
行列が行列を呼ぶという心理と同じように、多くのお客さんで賑わっているパチンコ店は、より多くのお客さんが集まるようになります。
反対にガラガラなお店にはあまり行きたいと思わない心理が働き、より稼働率が下がってしまいます。
パチンコホールとスロットメーカーとの関係
パチンコ店は遊技台を販売してくれるメーカーとの関わりが欠かせません。
本来であれば、ホールは遊技台の仕入れ先となるのでメーカーとは本来対等な関係であるはずです。
しかし実はスロットメーカーの方が立場圧倒的に上なのが現状です。
そのため、新台の見極めがうまくない・交渉がうまくない責任者だと、たとえ高額な機種であっても必要以上に買わなくてはいけない状況になったりと足元を見られてしまう事も。
そもそも遊技台の値段はその時のメーカーの「言い値」であることが多いからです。
そのため交渉次第によってはそれ以下にも値段を下げることも十分に可能という事です。
希望通りに新台が買えるとは限らない
人気の機種というものは他のパチンコ店も同様に早く・大量に導入したいと考えているものです。
そのため、新台が出ればすぐに購入できるというわけではありません。
メーカーの中には、「新台購入を優先的に売る代わりに、現行の機種を〇〇台購入してください」といった風に抱き合わせ販売をしている習慣は昔から続いているやり方です。
そのため、目的とするだけの新台だけを購入できるわけではない可能性も考慮しておく必要があります。
パチンコの新台導入は思ったよりも手間がかかる
パチンコの新台は、最新の機種というわけではありません。
実は既存の機種や検定切れ期間ギリギリの台であっても新しく導入された台であれば「新台入れ替え」と表現されます。
そのため唯一の宣伝として使える「新台入れ替え」を使う目的として既存の安い機種を導入するという方法もとられます。
しかし新台の入れ替えは思っている以上に手間がかかります。
まずは「検定通知書」を手に入れなければいけません。
検定通知書とは、決められた基準に基づいて市場に出せる遊技機であることを専門機関で認められた後、公安委員会が検定を受理して発行される書類です。
店内のどこに設置するかも含めて明示義務があるので、どこに新台を設置するかもあらかじめレイアウトなどを決めておかなければなりません。
その際には撤去する台もどれにするか・台数も決めます。
稼働率・利益率なども計算をして出すため、新台の入れ替えと一言に行ってもそれまでに必要な手間が思ったよりもあることが分かります。
新台の入れ替えばかりでは利益がでない?
先ほどの説明から考えると、新台の入れ替えばかりを行うばかりではコスト・手間から考えて思ったよりも利益が出るとは限りません。
台は1台だけ入れ替えるというケースはほぼないため、毎週・毎月、数百万~1,000万円以上も導入コストにかかってしまう事もあります。
そのためパチンコ店では「回収日」を設けている場合もあるます。
つまり、新台導入数日間は当たりやすく設定していますが、次の週には設定を厳しくするといった形で、費用をお客さんから回収するといったものです。
まとめ
パチンコの新台に関する情報や豆知識を紹介しました。
パチンコの新台導入は、パチンコ業界唯一の宣伝方法でもあるため、新台を入れ替えることは利益確保のためになくてはならない方法の1つです。
しかし導入のために必要なコスト・手間なども同時に考えなくてはいけないために、バランスなどを考慮する必要があります。
<おすすめ記事>
パチンコ店のアルバイト不足はなぜ起こる~原因を知り、的確な対策を取る~
パチンコ店のホールスタッフを募集するには何がベストか、時代にあった求人・募集方法を考える
職種別に人気エリアから探す
こだわりの条件で探す
仕事術、トレンド記事も随時更新!
お役立ちコンテンツ
仕事術、トレンド記事も随時更新!