就職活動や転職活動では避けて通れない「面接」。
面接は受ける間にも色々とマナーが求められますが、実は面接前からも始まっていると考えていいでしょう。
それは「面接の何分前にいけばいいのか」という問題です。
慣れない場所・初めての場所に行くとき「このぐらい前の時間でいいだろう」と思っても、そうでもない場合もよくあります。
ここでは面接の何分前につけばよいのかといったことも含めて、面接時のビジネスマナーについても詳しく解説していきます。
面接の到着時間は何分前がベスト?
結論からいえば、面接の「10~15分前」に到着しているのが良いでしょう。
もちろん面接担当者の受け取り方によっても様々なので一概には言えません。
もし5分前に確実に到着できるのであれば問題ないですが、慣れない場所・初めての場所となると5分前の到着は、もし何らかのトラブルがあった場合には間に合わない、もしくはついてもギリギリになってしまう事も予想されます。
反対に、早く着きすぎてしまうと、面接担当者の仕事を途中でストップさせてしまう事もあります。
そのため20分は少し早すぎる、かといって5分前では不測の事態に対応できない可能性があるため、間の10分前がベストと考えられます。
到着時間に限らず、ビジネスマナーにおいて重要なのは「相手の立場にたって考え・行動できるかどうか」という点を忘れてはいけません。
もし、10~15分よりも早くついてしまった場合には「申し訳ございません、少し早く着きましたので待たせていただいてもよろしいでしょうか」と伝えれば、配慮ができる応募者と思ってもらえるかもしれません。
ただし1分でも遅れそうな場合には、遅れるかもしれないと思った時点で事前に連絡を入れておきましょう。
遅れることは早く着きすぎることよりもNGです。
会社に到着してから面接会場に案内されるまでの過ごし方
①約束の10~15分くらいまでには会社の建物が分かるようにしておく
面接時の訪問であってもビジネス上での訪問もマナーは基本的の同じと考えましょう。
そのため遅刻は絶対にしてはいけませんし、ギリギリという状況も良くないです。
そのため面接時間の10~15分前までに会社の建物に到着できるくらいの段取りにしましょう。
時間に余裕をもって到着できれば社内や社員の様子を見ることもできますし、雰囲気もつかむことができます。
さらに面接で話すことを心の中でおさらいする・ネタを見つけるといった余裕も生まれるのでおすすめです。
②10分前くらいになって社内に入って受付に向かう
約束の時間の10分前くらいになったら、社内に入って受付に向かいます。
10分前だと早すぎると思うかもしれませんが、他の来客対応を待っていたり、無人受付用の機器の操作をしていると案外時間ギリギリということも少なくありません。
遅刻は絶対にしてはいけないので、受付に向かう時間の3~5分くらいの余裕は持っておいた方がいいです。
③静かに待つ
受付を済ませたら、案内に従って椅子に座って待ちましょう。
この時に注意してほしいのは、すでに面接始まっていると思う事です。
自分の周りにはその会社の社員がいるため、その人たちに見られていることを意識しましょう。
くれぐれもスマホを触っていたり、書類を取り出すといった行為はNGです。
社内にいる間は常に気持ちを引き締めて挑んでください。
万が一遅刻しそうな時の対処法
面接には絶対に遅刻しないことが大前提ですが、電車の大幅遅延といった本人の事情とは関係ない理由でどうしても間に合わなくなってしまう事も可能性としてはあります。
その場合には、遅刻すると分かった時点で速やかに「電話」で会社に連絡を入れます。
連絡時には「遅刻する理由」「到着予定時刻」を簡潔に伝えましょう。
「実は○○線の遅延で、お約束の18:00に遅れてしまいます。 運転は再開していますが、18:30ごろになってしまいそうなのです。 お待たせして申し訳ございません。面接をしていただくことは可能でしょうか?」
もし遅刻をしても面接を受けられるようであれば
「ありがとうございます。できるだけ早く伺います。」
とお礼を述べましょう。
また、面接開始時にも遅刻したことに対するお詫びの言葉と時間調整をしてもらった事への感謝の気持ちを伝えることも忘れずに!
なお、到着時刻が約束の時間の5分以内になってしまった場合も、その旨を電話連絡しておくのがいいでしょう。
遅刻していなかったとしても、時間ギリギリに到着という状況は面接官からのイメージを悪くしてしまう可能性があるからです。
面接に行けなくなってしまった場合は前日までに連絡をする
色々な事情で面接に行けなくなってしまうという事はあるでしょう。
もし面接日程に訪問できなくなった場合はすぐに会社に連絡をしましょう。
遅くても「前日まで」に連絡を!
遅刻の時と同じように、面接担当者のスケジュールを再調整させてしまうことになるので、ちゃんとお詫びの言葉を伝えることを忘れずに。
面接日程の変更・再調整のお願いの方法:メール
メールの場合は「宛先・あいさつ・内容・締め・署名」の構成が基本となっています。
宛先
「株式会社」といった法人格も入れて正式名称で記載し、部署名・担当者の名前を続けます。
もしどちらも分からない場合には、名前の代わりに「採用ご担当者様」でもOKです。
あいさつ
書き出しは「お世話になっております」が一般的ですが、初回の場合は「お世話になります」としましょう。
その後に自分の名前を名乗ります。
なお、働きながら転職活動をする場合は現職の社名は記載しなくてOKです。
「●日に一次面接して頂きました●●(氏名)です」など、付けても良いでしょう。
内容①:先方から面接候補日を提示された場合の返信内容
株式会社◯◯
人事部 ◇◇様
お世話になっております。
(苗字 名前)と申します。
書類選考通過のご連絡、誠にありがとうございます。
面接の希望日程をお送りいたします。
下記日程であれば、お伺いすることが可能ですので、
ご調整頂けますと幸いです。
【1】 ●月●日(●)●時〜●時
【2】 ●月●日(●)●時〜●時
【3】 ●月●日(●)●時〜●時
お忙しい中恐れ入りますが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
———————
苗字 名前
〒000‐0000
□□県□□市□□0‐0‐0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:〇〇〇@×××××.ne.jp
———————
ここで注目してほしいのが「候補日は3つ以上送る事」と「実際の面接時間を想定した終了時間を設定する」という2点です。
内容②:こちらから面接候補日を送る場合のメール内容
株式会社◯◯
人事部 ▲▲様
お世話になっております。
(苗字 名前)と申します。
×月×日×時よりお約束しておりました面接につきまして、
貴社にお伺いすることが難しくなりました。
大変申し訳ございません。
先ほどお電話にてご連絡させて頂きましたが、
ご不在とのことでしたので、
メールにて取り急ぎご連絡をさせて頂きました。
誠に勝手なお願いで恐縮なのですが、
もし可能であれば、以下の日程の中で
面接を再調整頂けないでしょうか。
【1】 ●月●日(●)●時〜●時
【2】 ●月●日(●)●時〜●時
【3】 ●月●日(●)●時〜●時
後ほど再度お電話させて頂きます。
ご多用の折、お手数をお掛けして申し訳ありませんが、
ご検討頂きますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
———————
苗字 名前
〒000‐0000
□□県□□市□□0‐0‐0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:myoji_namae@×××××.ne.jp
———————-
ここでのポイントは3つです。
- 面接日程変更はなるべく電話で連絡し、担当者不在の場合はメールを送る
- 日程の都合が悪くなった理由は、詳しく書く必要はない
- 面接当日も、始めのあいさつの際に日程変更のお礼を述べる
基本的なビジネスメールと同じように、相手に簡潔にかつ丁寧な表現で記載することを忘れずに!
締め
「ご多用の折恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます」といった内容を加えて、相手の時間をもらってメールを読んでもらった事への感謝が伝わる内容が無難です。
署名
署名では「名前・住所・電話番号・メールアドレス」を記載します。
こちらでも現職の社名は記載しなくてOKです。
面接日程の変更・再調整のお願いの方法:電話
電話をする場合にはメールとは異なったマナーが求められます。
理想とされる電話での応対マナーは、マナーをしっかりとしつつも堂々としている印象を持ってもらうことです。
電話中に慌ててしまうといった事がないように事前準備や場所・タイミングの3点を意識すると失敗がないです。
事前準備
用件によって用意すべきものは異なりますが、以下のものを手の届く場所に用意しておきましょう。
- 求人広告など、電話を掛ける企業の情報が分かる資料
- 電話で話したい用件をまとめたメモ
- スケジュール帳
- 筆記用具
また用件をまとめたメモを手元に用意しておくと、聞き漏らしの防止にもなるだけでなくスムーズに話を進められるのでおすすめです。
場所
電話をする場所にも気を遣いましょう。
緊急の場合を除けば、基本的にはなるべく雑音の入らない・電波の良い場所で電話をかけましょう。
電話をかけたのに大事な部分を聞き漏らしてしまう可能性があるからです。
相手にとっては雑音が多いことで不快な思いをさせてしまうことにも繋がります。
お互いに落ち着いて話せる場所を選ぶのもマナーです。
タイミング
相手から特に電話する時間を伝えられていないのであれば、始業直後・昼休憩のほかに終業直前をさけた時間帯(相手の勤務時間にもよりますが9時や10時始業の企業が多いので午前中なら10時30分ごろから、午後なら14時から16時までの間などが適当な時間でしょう。
面接を辞退する時のメール
株式会社◯◯
人事部 ▲▲様
お世話になっております。
(苗字 名前)と申します。
誠に申し訳ございませんが、
諸般の事情により面接を辞退させて頂きたく、ご連絡差し上げました。
大変貴重なお時間を割いて頂いたにも関わらず、
身勝手なお願いで誠に申し訳ございません。
メールにより面接の辞退をご連絡しましたことを
重ねてお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展とご活躍を祈念しております。
———————
苗字 名前
〒000‐0000
□□県□□市□□0‐0‐0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:◇◇△△@×××××.ne.jp
———————-
ここでは「面接辞退の理由を詳しく伝える必要はない」という点と「なるべく早く送る」の2つに注意しましょう。
まとめ
面接の何分前につけばいいかを含めたビジネスマナーの紹介をしました。
慣れない場所へ行くときには時間に余裕をもつことが重要ですが、早すぎるのも良くありません。
重要なのは何分前かということだけではなく、相手への気配りができるかどうかという事につきます。
時間の事も大切ですが、面接時ではそれ以外にも様々な点で評価されていることを忘れないように!
「相手の立場にたって考える」という姿勢を忘れなければ、時間以外にも気を付ける場所がおのずと分かっていくものです。
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